食べ物で道路が封鎖? マックのポテトどころではない深刻な問題

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先日夕方、

ウォーキングも兼ねて
ハノイ郊外のイオンモールまで
歩いて行った際、

この光景に出くわしました。

 

 

  

場所が場所だけに
スタント的な撮影かと思いましたが、

積み上がった箱の中身を知り、
思わずあっ!と声をあげました。

 

 

 

 

“Thanh Long”と書かれています。

 

ベトナム語でドラゴンフルーツのことです。

 

1箱20キロで10万ドン(約500円)。

日本円で1個15~20円です。

 

安い。

ベトナムのスーパーと比べても8分の1くらいの価格。

 

 

 

でも、私があっ!となったのは
値段ではありません。

 

実は昨年末、
ドラゴンフルーツをめぐる
ある問題がニュースになっていました。

 

 

 

VTVニュースを翻訳&要約すると・・・

 


中国は12月29日から1月26日まで、
ランソン省の国境ゲートからの
ドラゴンフルーツの輸入を停止する

新型コロナウイルスが
出荷で検出されたため。

※ランソン省=中国と接するベトナムの省

 

ニュース元記事はこちら

https://vtv.vn/video/trung-quoc-ngung-nhap-khau-thanh-long-doanh-nghiep-kho-tram-be-538832.htm 


 

「出荷でウイルス検出」とは
どういう検査に基づくのか
定かではありませんが、

 

ベトナムと中国を結ぶ交易路で
ベトナム産のドラゴンフルーツが
門前払いになった

というニュースです。

船便とか他の陸路なら輸出可能。

  

実はこのランソン省のゲート、
おととしから中国側が
コロナを理由に度々閉鎖していて、

昨年末も
ドラゴンフルーツのみならず、
その前から大混乱が起きていました。

 

ベトナムの新聞 ”Tuổi Trẻ” によると、

 

通関手続きに時間がかかるため
一時、ベトナム側だけで

6200台のトレーラーが
国境ゲートで立ち往生した

とのこと。

 

 

こちらの動画で状況が伝わると思います。

  

”Báo Tuổi Trẻ” YouTubeサイトより

 

ドライバーの苛酷さはもとより、 

足止めをくらった貨物の9割は
農産物・水産物ということで、

待つにも限界があります。

 

コロナ禍での厳戒チェック態勢は
仕方ないことですが、

食べられるうちに売れないとなると、
生産や流通に関わる人にとっては
まさに死活問題です。

 

中国へ行くはずだったドラゴンフルーツも
国境から急遽引き返し、
ベトナム国内で新たな市場を求め、
さまようことになりました。

  

 

そんなニュースの記憶が
「ドラゴンフルーツの壁」で蘇り、

思わずあっ!となったのです。

 

 

 

バス停前の広がったスペースとはいえ

堂々と道路を封鎖した
大胆な販売手法ですが、

 

そこまでしてでも売らねば、という
業者の危機感が伝わります。

 

 

その思いが周辺住民にも届いたのか、

 

 

しっかり売れていました。

よかった。

 

 

車もバイクもない一人暮らしの私は
さすがに箱買いは諦めましたが、

せめて今から行くイオンで買って
微力でも消費に貢献しようと思いつつ、
先へ進みました。

流通経路は全く異なると思いますが・・・

 

 

すると。

 

 

 

 

幹線道路の高架下で
今度はスイカを売っていました。

しましま模様がない大きめサイズ。

 

 

その隣では、

 

 

ジャケットが売られていて、

 

さらにその隣では、

 

 

 

が売られていました。

もうフリーマーケット状態。 

 

住宅街から離れたこんな高架下で
売れるんだろうか?と思いましたが、

近くに交差点があって
信号待ちとかで車が止まるので、
重たいスイカを売るにはいい場所かも、と

歩きながら納得しました。

靴とジャケットはよくわかりません・・・

 

 

ひょっとしたらこのスイカ

例の国境ゲート問題に
関わっているのかも知れません。

 

 

そういえば・・・

 

 

 

元日にミカン20キロ
買わされそうになったのも、

関係あるのかも知れません。

詳しくはこちらの記事をどうぞ!

 

もっと聞いておくんだった。

自分の取材不足を反省。

 

 

 

イオンモール・ハドン(ハノイ市内)

 

イオンモールに到着したのは、
すっかり日も暮れた午後6時過ぎ。
(2時間以上歩いていました)

 

中にあるマクドナルドの店舗を見て、

日本で一時、ポテトがSサイズのみに
なったことを思い出しました。

※この数日後、再び日本のマックでポテトのサイズ制限が決まりました・・・

 

Photo by Hello I’m Nik

 

マックのポテトの場合、
カナダの水害や雪も影響しているので
一概には言えませんが、

「コロナ禍による物流の混乱」
という意味では、
ドラゴンフルーツの門前払い”にも
通ずるものがあると感じました。

 

輸出できない危機もあれば、
輸入できない危機もあります。

 

ただでさえコロナによる物流ストップで
各国の食糧不足が懸念される中、

人口世界一の中国
数年前から食糧の”爆買い”を急加速させ、
日本にとっても脅威となっています。

 

 

【2021年11月29日放送 BS日テレ「深層NEWS」より】

出典:日テレNEWS YouTubeサイト

 

食料自給率が4割もない日本で
もし海外からの輸入が途絶えたら・・・

想像したくもありません。

 

でもコロナによる物流の混乱が
今後も続けば、

ポテトのサイズどころではない
もっと大きな危機になり得る
と、

年末年始の動向を見て
感じずにはいられませんでした。

 

 

 

農業が盛んなベトナムでさえ、
今後どうなるかはわかりません。

 

今はただ
コロナの終息を願いつつ、

食を支える全ての方に感謝しよう。

 

だからせめてきょうは、

真っ当な対価で食料を買おう。

 

そんなことを考えながら
イオンの食品売り場で
1個20000ドン強(100円強)の
ドラゴンフルーツを買ったのでした。  

 

 

時間も時間なので、

さすがに帰りは歩くのを断念。

 

どうやって帰ろうかと思っていた所、

私の前に 

日本生まれの救世主が現れました!

 

この続きは、

次回の記事で!

 

 

 

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