その時歴史が動いた・・・ベトナム初のメトロがついに運行開始!記念すべき最初の列車に乗ってみた

Pocket

タイトルは決して、

過言ではないと思います。

 

2021年11月6日、

ベトナム発のメトロ(都市鉄道)、
ハノイ2A号線が開業しました。

 

 

首都ハノイの中心部にある
カットリン(Cát Linh)駅と、
イエンギア(Yên Nghĩa)駅を結ぶ、
約13キロの区間です。

 

 

鉄道網を張り巡らせる計画の
まだ第一弾なのですが、

ハイパーハードボイルドバイク天国
ベトナムにとっては、
交通事情の歴史を変える大きな一歩です。

 

 

そんなすごく大事な日にもかかわらず、
始発列車が出るカットリン駅の朝は
思っていたよりだいぶ静かでした。

 

国からハノイ市へ施設を引き渡す式典が
午前7時から行われていたのですが、

ちらほら様子を見に来た人たちは
「ほんとに動くの?」といぶかしげ。

 

それもそのはず、

実はハノイメトロの運行開始日
これまで12回も延期になっていて、

「今回もどうせ・・・」という空気が
朝の静けさに溶け込んでいたのです。

 

 

一般向けの運行開始(第1号発車)は
午前9時~とのことで、

  

どうなることやらと思いつつ、
メトロの高架を見ながらカフェで一息。

 

 

 

で8時半ごろ、
先ほどのカットリン駅へ戻ると・・・

 

 

 

 

並んでる!!

 

 

 

しかもけっこう長い!!

 

 

空気は一変していました。

 

 

おそらくここにいる全員が、
確信したことでしょう。

 

今回は、本気だ。

 

実に、

13度目の正直・・・

 

 

コンコースの熱気と緊張感は、
私の地元・金沢に新幹線がやってきた
6年半前を思い出させました。

 

ワクワク

早起きして良かった。

 

 

ただ、

ハノイはここ1週間、
コロナの感染者がじわじわ増加。

 

いかに歴史的な日と言えど、
密な環境に身を置くのは
避けなくてはいけません。

 

 

きょうは見送るだけにしよう。

 

そう思いつつ駅員さんから
切符(カード)を受け取りました。

 

 

 

普段はこれを券売機で購入し、
改札を通る仕組みです。

(海外のメトロに多い「トークン」のカード版です)

 

 

 

運賃は
短距離で8000ドン(約40円)
全線で15000ドン(約75円)ですが、

開業から半月は無料で乗れます。

 

 

ちなみにこれ、
改札でちゃんとタッチしても扉が開かず
駅員さんにカードを交換してもらう光景
結構みられました。

 

こういうエラーチェックを含めての、
半月無料なのだと思います。

「完璧な運行」が前提の日本とは異なり、
こういう歩きながら修正するやり方
私はけっこう好きです。

 

 

さて、列のピークが収まってから、
発車5分前にホームへ。

 

記念すべき第1号の列車は
やはり人でいっぱ・・・

 

 

あれ?

 

 

 

最後尾の車両が空いてる・・・

 

関係者専用とかかな?
いやちがうな。

乗ってもOKみたい。

みんな前の方に乗りたいからノーマークだった

 

 

ならば。

 

 

 

乗車。

 

午前9時、

開業第1号の列車、出発。

 

 

メトロとは言え、
2A号線は全線高架を走るので、
モノレールのような感覚で
ゆったりと進みます。

 

ちなみにこのメトロは中国製で、
車内からは「ちょっと心配」という
ベトナム語も聞こえてきましたが、

揺れや変な動きは特にありませんでした。

上海で乗ったメトロはもう少しやんちゃだったはず。

 

カットリン駅から
終点のイエンギア駅まで、
両駅を合わせて12駅。
各駅停車だと20分強の旅です。

 

列車に乗ったのが初めてという
地元の男性(60代くらい)は
車窓の景色に心が高鳴ったようで、

 

「あの建物は〇〇だ!」
「あれは何て湖だ?」

と興奮気味に
私に話しかけてくれました。

 

やはりこのメトロ開業は
ハノイの人にとって大きな一歩。

地元の人の晴れやかな表情を見て、
祝杯を酌み交わしたくなりました。

 

 

バイクの波を見下ろしながら少し旅気分。

乗っていてちょっと気になったのは、
停車時間の短さです。

 

 

上の動画の通り、

ドアが完全に開いてから
閉まり出すまでわずか6秒という
かなりのせっかちモード。

日本だと発車メロディ後の
「ドアが閉まります」アナウンスで
閉まるタイミングもわかりますが、

こちらはブザーがなったらすぐに
ドアが閉まり出すので、
首を挟まれそうになる乗客も・・・

 

ちなみにベトナムはバスでも、
まだ降りている人がいるのに
フライングで発車するという
せっかち先行事例があるので、
それに近いものを感じました。

 

 

あっという間に終点、
イエンギア駅です。

 

まったく知らなかった場所ですが
車のディーラーが並ぶ商業エリアで、
トヨタやマツダも拠点を置いています。

 

駅周辺は未開の地が多く、
メトロ開通で一気に盛り上がりそうな
潜在力も感じました。

 

 

せっかく遠くまで来たので
同じハドン区のイオンモール
寄ろうかと思いましたが、

歩くにはちょっと距離があるので
きょうはとんぼ返りすることに。

 

 

さあ、帰りもメトロで
カットリン駅へ、と思ったら、

 

 

うーん、さっきより混んでいる・・・。

 

人混みは避けたいなあ、
でもメトロで帰るのが便利だし、
何よりタダだし・・・

 

と思案しているうちに

 

 

 

発車。

 

判断が遅い!

(c)鱗滝さん

 

 

結局、数駅分歩いてから、
比較的空いた列車で帰りました。

 

沿線を歩きながら、
日本とベトナムの都市開発を
重ね合わせていました。

 

日本初のメトロ(地下鉄)である銀座線
東京に誕生したのは1927年

それから100年近くたった今も
新たな交通網が開発され続けています。

 

 

一方、ベトナムは2021年になって、
ようやくメトロの歴史が
一歩を踏み出したところ。

都市開発はもうかなり進んだ一方で、
まだまだ成長の伸びしろ
たっぷり残しているベトナムは、

これからどこまでいくのだろうと
ワクワクが止まりませんでした。

 

南部のホーチミン市では2024年ごろ
日本製のメトロが開通予定。

「さすが日本!」という
サービスをひっさげて、
日本もベトナムと一緒に
ワクワクできたらいいなと思います。

 

 

お読みいただきありがとうございます!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ

↑こちら↑をクリック頂くと、
各キーワードに関連した
他の方のブログもチェックできます!

「にほんブログ村」のランキングサイトです

キャッシュの問題でブログが更新されない場合も
「にほんブログ村」経由だと最新記事が表示されます!

Twitterでも時々発信しますので、
フォロー頂けたらうれしいです!

 

 Twitter→@gakujin_asia