この子、語学の先生です。〜ベトナム語を音で習得するオタマトーン学習法~

Pocket

アイキャッチ画像を見た方の
感想はおそらく、

 

「おー、あれな。」

または

「なんじゃこれ?」

に二分されると思います。

 

 

紹介します。

 

 

日本生まれの電子楽器、

オタマトーンです。

 

一言で表現すると、

ちいさい電子チェロ。

 

 

こんな感じです。

 

 

胴体(通称:しっぽスイッチ)を
指でスライドすると音が出て、

こめかみを指でくいくい押すと
口がパクパクして音質が変わる、

そんな楽器です。

 

オタマトーン公式サイトはこちら!

 

 

 

では、一曲奏でます。

 

聞いて下さい。

 

 

卒業式で証書もらう時のやつ。

 

 

 

「威風堂々」(エルガー)でした。

原題: “Pomp and circumstance” Edward Elgar

 

だいぶ音程外してます。

私がへたくそなだけなのですが、
実はプロのバイオリニストも
苦戦するほど演奏が難しく

電池の残量によっても音程が変わる、
ある意味人間らしい
あいまいさが魅力の楽器です。

 

 

実は私、
ベトナム語を学び始めて
一週間くらいたったころ、

 

家にあったこの子(オタマトーン)
語学の先生にしようと決めました。

 

 

なぜかというと、

 

ベトナム語は音楽だ!

と思ったからです。

 

 

   

ベトナム語には「声調」と呼ばれる
音の上がり下がりが6種類もあって、

これを間違えると
全く違う意味になります。

 

 

たとえば、
「チャオ↓(chào)」と下げて言うと
「こんにちは!」という意味ですが、

「チャオ↑(cháo)」と上げて言うと、
「おかゆ」という意味になります。

 

 

なので、

店員さんにあいさつする時、
チャオ!の語尾を上げちゃうと
勝手におかゆが出てくるよ!

 

というのが、

ベトナム語授業あるある
鉄板ジョーク300gです。

 

さすがに勝手におかゆが出てきた経験はありません

 

 

そんな超大切な声調について、

ほとんどの教科書には
音の高低&長短を表す
こんなグラフが書かれています。

 

グラフの形は文献によって異なりますし、
地方による違いもあります。

上記は標準語とされる北部方言(ハノイ弁)のグラフです。

 

私が学んできた文献を総合して、
自分なりに導いたのが上の図です。

【参考文献】
・Tiếng Việt Cơ Sò (Viện phát triển ngôn ngữ)
・Vietnamese Textbook for JICA Volunteers (JICA)
・トマトのベトナム語ボックス
らくらくベトナム語 YouTubeサイト
 ( 声調の「はてな」「なみ」等の言い方は同サイトに順じました)

 

 

で、この6種の声調。

 

先生のお手本を聞いている時は
理解しやすいのですが、

一人で発声練習をする時は
かなりのくせものです。

くせもののくせに、とても大事です。

 

どうやって大事なくせものを
攻略するかと考えた時に
私が思いついたのが、

 

オタマトーン学習法でした。

 

 

百”文”は一見にしかず!

 

こんな感じです!

 

 

 

どうでしょう?

人間の声っぽく聞こえませんか?

 

人間らしいあいまいな中間音
ロングトーンで出せる、
オタマならではの芸当だと思います!

トロンボーンとかもいけそうですが

 

 

 

学習法の手順をざっと申しますと・・・ 

 

まずは自分の地声をもとに、
ざっくり音階を決めます。

 

 

チューニング(音合わせ)時に使う
スマホアプリで調べたところ、

私は普段の会話で「レ~ミ」
よく使うことがわかったので、

 

さっきのグラフにあてはめて、
各声調を音階に置き換えました

 

①平ら声調(Thanh ngang) ミー

②さがり声調(Thanh huyền) 低シ→低ラ

③上がり声調(Thanh sắc) ミ→ソ

④はてな声調(Thanh hỏi) ド~低ラ#~シ

⑤なみ声調(Thanh ngã) ミッ・ソッ

⑥てん声調(Thanh nặng) (ド→)低ラッ

 

あとはこれを

オタマトーンで奏で、
その音程を真似する!

 

こういう理屈です!

 

 

 

私もまだまだ勉強中の身なので
オタマの有用性は断定できませんが、

この方法で2ヶ月くらい練習したら
「Google翻訳」で音声入力する時
声調の間違いはなくなったので、

一定の効果はあるのかな?と思います。

 

 

またオタマトーン学習法
ベトナム語だけでなく、

“声調”の概念がある中国語タイ語でも
使えるのでは?と思います。

 

これから新しい言語を
学んでみようかなという皆様、

ぜひ一匹どうぞ!

 

 

ちなみにわたくし、

 

 

 

2匹飼っています♪

右の大きいのはオタマトーンDXです

 

私も飼おうかな?という方はこちら!
※Amazonの検索結果へ飛びます

 

 

 

今回はベトナム語学習者以外、
ほぼ置き去りの記事になりました・・・

もし習ってないのに
ここまで読んで下さった方がいたら
本当にすごいです!

 

私なら確実に、
「ベトナム語は音楽だ」発言あたりで
ドロップアウトしています。

 

 

お礼にもなりませんが、
オタマトーンを世界に知らしめた
スペインのある番組を紹介して、
おひらきといたします。

 

“Got Talent España” 公式YouTubeサイト

 


読んで下さりありがとうございます!

にほんブログ村 海外生活ブログ ベトナム情報へ にほんブログ村 海外生活ブログ 青年海外協力隊へ

↑こちら↑をクリック頂くと、
各キーワードに関連した
他の方のブログもチェックできます!

「にほんブログ村」のランキングサイトです

キャッシュの問題でブログが更新されない場合も
「にほんブログ村」経由だと最新記事が表示されます!

 

Twitterでも時々発信しますので、
フォロー頂けたらうれしいです!

 Twitter→@gakujin_asia