ベトナムでコロナに感染したらこうなった~2022年3月・ハノイでの隔離生活

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2022年3月某日。

自宅でリモートワークをしていると、

ベトナム人の友人からメールが。

 

「私、コロナに感染したよ!」

 

明るい感じだったので、

私も明るく返事。

 

「わかったよ!具合大丈夫?」

 

「大丈夫!あなたはF1だね!」

 

私は2日前、

その人と食事をしていました。

 

 

すなわちこの明るい報告をもって、

私は濃厚接触者(F1)になりました。

   

ベトナムの規定では、

濃厚接触者になった時点で

5日間の自宅隔離が確定です。

(1か月前までは7日間だった)

 

職場や所属先(JICA)、

大家さんに連絡し、

 

とりあえず、リモートワーク継続。

 

そうこうしているうちに

体がピリピリしてきて、

やがて熱も出て、咳も出て…

 

これはもう間違いないと

腹をくくりました。

 

 

大家さんからもらった検査キットで、

テストすると。

 

 

 

案の定、

陽性反応でした。

 

 

ハノイの感染状況 

ベトナムの医療報告アプリ「PC-COVID」の感染状況画面

 

3月に入ってから

ハノイ市内のコロナ感染は急拡大し、

新規感染者は一時、

1日3万人を超えました

 

社内でも友人の間でも

感染が相次いでいたため、

正直、もう時間の問題だと

思っていました。

 

 

2021年10月のハノイ市内

 

ベトナムではつい半年前まで

コロナの陽性者が出ようものなら、

アパート一棟や小さな町会単位が

丸ごと隔離の対象となり、

 

感染者も施設に運ばれて、

自由がきかない隔離生活へ…

と、それはそれは一大事でした。

 

 

しかし時は流れ(半年だけ)、

ベトナムもゼロコロナ政策から

ウィズコロナ政策に舵を切ると、

対策はずいぶん緩やかになりました。

 

無症状者、軽症者は

基本的に自宅で療養です。

 

 

私はというと、

 

陽性発覚日に検査したパルスオキシメーターの数値

  

血中酸素濃度はやや低めでしたが、

症状は普通の風邪レベルだったので

ひとまず、軽症でした。

 

日本と同様、自宅療養でOK。

同じアパートの人への影響もありません。

良かった…。

 

 

ハノイの感染対策

2022年3月のハノイ市内

 

で、2022年3月時点の

ベトナムのルールでは、

陽性者の自宅隔離は最低7日間です。

(7日目の抗原検査で陰性なら隔離終了)

 

ただ私は所属先の規定により

10日間の隔離となりました。

 

ベトナム入国時に2週間の

隔離生活も経験していたので、

10日間外に出られないことには

全く抵抗がありませんでした。

 

ただ、今回の隔離は

ホテルでなく自宅。

 

食事の調達は

大家さんやご近所さんに

頼るしかありません。

 

その申し訳なさが

唯一抵抗を感じる部分でした。

 

 

コロナの症状

発症日から3日くらいは

37度台の微熱が続き

だるさもありましたが、

 

ワクチンの効果なのか、

インフルエンザに比べれば

軽いなという印象でした。

 

ただ、食欲が

明らかに落ちていました。

 

これまではインフルエンザにかかっても

牛丼特盛とか平然と食べていたのですが、

初めの3日間は本当に

食事がのどを通りませんでした。

 

大家さんが作ってくれたおかゆも

ほとんど食べられず。 

 

唯一食べたいと思ったのが

フルーツだったので、

ご近所さんに買ってもらった

スイカやドラゴンフルーツを

ちびちび食べて生活していました。

 

 

4日目以降は食欲が回復したものの、

匂いが全く分からない症状がでました。

 

感染経験者の方に聞くと

コーヒーなどの味がわからなくなる

味覚障害の例を聞いていたので、

味がわかる分だけ

ましだったように思います。

 

で、自炊ができるようになったと

大家さんに告げると

大量の野菜と生姜を

届けてくれました。

 

「これでスープを作るとすぐ治るよ!」

とアドバイスをくれたので、

つくってみました。

 

 

トマトベースの

ごった煮生姜スープ。

 

匂いがわからないので

人生史上最も濃い

生姜スープにしてみたところ、

 

体が一気に温まり、

急激な眠気に襲われ…

 

翌朝目覚めると、

嗅覚が少し戻っていました。

 

恐るべし、生姜パワー。

 

 

隔離中の生活

同僚の協力もあって

普段はスタジオでやる仕事も

オンラインで一通り

こなすことができました。

 

オンラインで参加したスタジオ収録。
マイクが偶然私の方を向いている!

 

横になってばかりで

体力の衰えを感じていたので、

 

毎日筋トレしつつ、

ベトナム語学習や読書に励み、

酒も飲まず、野菜中心の食生活。

 

気が付けばとても

健康で文化的な生活を送っていました。

 

あっという間に10日目を迎え、

検査をすると、無事陰性。

 

周囲の方々のおかげで、

なんの不自由もなく

隔離生活を終えることができました。

 

  

気になったこと

そういえば、

私は統計上、

いつ陽性者となったのだろう。

 

隔離が明けた今もなお、

その答えがわからずにいます。

 

医療申告アプリ「PC-COVID」で陽性を申告した時の画面

 

ベトナムでは陽性者となった場合、

保健省(日本でいう厚生労働省)に

専用アプリで申告する必要があり、

その後保健省から指示が来ることに

なっているのですが、

 

上記のようにアプリで申告しても、

特に指示がないまま

隔離終了となりました。

 

そういや病院にも行ってないし。

 

ひょっとしたら、

カウントされていないのかも。

 

市内だけで1日3万人も

感染者がいたら、

確かにそれどころでは

ないような気もします。

 

半年で劇的に変わった

ベトナムの感染対策の

しなやかさを垣間見た、

ということにしておきます。

 

 

 

しなやかといえば

私が隔離中だった3月15日、

ベトナムは2年ぶりに

観光入国を解禁しました。

 

 

イメージ(3年前に観光でベトナムに来た時に撮った写真)

 

日本を含む13か国からの渡航客は

15日以内ならノービザで入国可能に。

 

週末の観光地は歩けないほど

人でごった返しています。

 

 

さらにベトナムは、

新型コロナの感染症ランクを格下げし、

実質、風邪扱いとする方針を発表。

 

いよいよ本当の意味で、

ウィズコロナの時代が

やってきました。

 

ベトナムでも、そして日本でも、

コロナはこのまま

「ただの風邪」として

あらゆる制限を解くことができるのか。

 

今後も気をつけながら

でも緩和の喜びを感じながら、

新たな基準に順応しようと思います。

 

 

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